令和6年1月29日(月)早朝の海辺にて

 本日の早朝、大潮が少しずれましたが、海辺に行き、2年生理科の授業に活用するバフンウニを少し取りに行きました。お月さんが照らす海辺は風情があってよい風景でした。この授業では、さとうみ科学館にもとてもお世話になっています。(さとうみ科学館の方々は別の場所の調査に行かれておられました。)

 1999年、2000年と2年間の大柿町の事業で行われた大柿町海辺の生き物調査団の2回目の早朝観察会で取れたバフンウニを使った「ウニの受精の観察」を行いました。バフンウニは、12月から3月が繁殖期になり、この時期のみ受精を観察することができます。この授業では、数個体のウニの命をいただいて、その後、数えきれない受精した受精卵を感謝の思いを込めて海に返すようにしています。

(いろいろなウニがいますが、バフンウニの受精卵がとてもきれいで、人にも近いと言われていることから、これまでバフンウニの受精の実験を主に行ってきました。)

 このとき、先生たちや参加した人たちがとても感動し、それを授業に取り入れたところ、生徒たちの学習意欲がとても上がるとともに、江田島市の豊かな自然と生き物への関心(畏敬の念)が高まったことをよく覚えています。それ以来20数年、ほぼ毎年理科の先生たちとこの授業を行っています。

 昨年度は、現在の高校1年生と3年生で受精の授業を行っています。3年生で学習する有性生殖の内容なので、2年生の3学期に3年生の予習で、今の時期しかできないバフンウニの受精の観察を行う予定です。